【製品紹介】
「三言語【游】」は日本語母語話者の中英同時対照連携学習を目的として開発された学習アプリです。
本学習アプリでは、日英中三言語は、三言語の特徴を比較、対照することにより、単独の言語学習では見えなかった言語間の類似性、相違、共通点を引き出し、個別の言語学習では得難い認知基盤の構築による効果的、効率的な学習を実現します。
学習者は「発音の学習」と「表現の学習」から自由に、学習項目を選び、学ぶことができます。音声練習のために搭載した波形ソフトは、模範音声と学習者の発音の高低、緩急、強弱を視覚化し、効果的な比較学習を実現します。
【主な内容】
「発音の学習」は、「文字と綴り」、「韻律」（アクセント・リズム・イントネーション）、「基本発音（母音・子音）」の項目からなり、日中英それぞれの言語の特徴、共通性、類似性、相違点を明確にしながら、発音器官を動かすための筋肉（舌筋、口筋）トレーニング、動かすための司令力（神経）など、発音できる身体性、動作性を培うことを重視しています。
「表現の学習」は、文法や慣用表現を学びます。自分のことから、身の回りのこと、社会のこと、世界のことへと広がる話題学習（短文と対話問答）により、日中英の考え方の違い、文化的違いを学び、自らの考えを発信していく力を養っていきます。
【学術的な評価】
本アプリが提起する日中英三言語同時対照連携学習法＆システムは、モノリンガル型（単言語型）を基本とする現行の多言語学習アプリにはない新たな多言語学習を実現します。
モノリンガル型多言語学習は、言語ごとに個別の言語学習（タコつぼ型）を並列化していきますが、複数言語対照連携学習では、個別言語に還元できない言語学習体験、言語能力などの多言語資源を認知、評価し、これを活用、活性化することを目指します。複数の言語の発音を仕分けるための身体性（動作性）の獲得、個別の言語能力を連係し、効果的に運用できる統合的な言語能力の育成（ランゲージング）など、モノリンガル型多言語学習では意識されにくい統合的な言語能力、言語資源への関心は、言語の壁に分断されない学習者を主体とする新たな多言語学習を実現をするものと考えます。